新時代への変容
1990年代とは、戦後長く続いた社会経済上の常態が著しい変化を見せだした時期にあたりますが、図書館における相次ぐ大型コレクションの受贈も、そうした動向と無関係ではありません。またこの時期以降顕著になる情報メディアの変容は、現在も猛烈なスピードで進行しており、これに応じて、図書館や資料室においても、コレクションの構成や組織のあり方を徐々に変えつつあります。こうした変容に対応しつつ、厖大なモノの蓄積を活かしていくためには、より広いスパンで時代を見据える視点が求められるのではないでしょうか。一世紀を超える図書館・資料室の歴史を振り返ることは、そうした視点を得るための一つの試みとも言えます。
1996
図書館Webサイト開設。
1998.4
産経研廃止。日本経済国際共同研究センター(Center for International Research on the Japanese Economy, CIRJE)発足。資料室はセンターの情報資料研究部門に。
2000.10
図書館Webサイトをリニューアルし、資料室ページを新設。
2000.11-
図書館内の助手ポストを資料室に集中的に配置。
2001.3
雑誌室を廃止。
2002.3
教員研究室・事務組織は新築の経済学研究科棟に移転するも、図書館組織は赤門総合研究棟(旧経済学部本館)に留まる。
2002.4
和書掛を図書受入掛に、洋書掛を図書整理掛に名称変更。
2004.3
赤門総合研究棟の耐震改修に伴う図書館施設の大改修が完了。それまでの図書閲覧室が新着雑誌閲覧室となり、図書閲覧室は3階から4階部分に移った。
2004.4
国立大学の独立法人化に伴う名称変更により、図書主任を改称して主査(図書担当)を置き、図書受入係・図書整理係・図書運用係・資料係の体制に。
2004.5
「山一證券資料」寄贈(第2次)。
2005.3
マイクロ収蔵庫の完成。
2006.6
資料室に室長代理を置く。
経済学部図書館Webサイト(access 2007.6.14)
2007.4
図書館Webサイトをリニューアル。
2007.7
専門員(図書担当)のもとに四係を置く体制に変更。
2009.4
資料室・文書室・経済史資料分析室を統合して、新たに経済学部資料室(英文名称: Resources and Historical Collections Office)開設し、資料・統計、文書の両部門を置く。「東京大学経済学部資料室規則」制定。これに伴い、図書館は三係(図書受入係・図書整理係・図書運用係)と資料室という体制になった。
2009.7
学術交流棟竣工。
2010.4
「東京大学経済学図書館規則」制定。東京大学経済学部図書館を東京大学経済学図書館に改称。
2010.7
東京大学経済学部資料室開室記念シンポジウム「資料を残す・未来に伝える ― Library・Museum・Archivesをつなぐ」開催。併せて施設見学会を実施。
2011.3
東日本大震災で書庫被災。
2013.6
所蔵資料の遡及作業がほぼ完了したことに伴い、利用者用目録カードを撤去し、カード室を廃止。
2013.9
カード室跡にグループ学習室を設置。
2014.10
経済学部資料室の資料・統計、文書の両部門を図書館業務部門、研究業務部門に再編。
2017.6
「ウィリアム・ホガース版画コレクション」(大河内一男・暁男名誉教授による収集された71点)寄贈。
2018.11
図書館閲覧室に展示スペース設置。
2019.7
事務部のチーム制導入に伴い、図書館事務組織は図書チームとなり、上席係長のもと、三係は、図書受入担当・図書整理担当・図書運用担当に名称変更。
2019.10
東京大学経済学部創立百周年記念式典。