写真でみる図書館の120年と資料室の110年

 東京大学経済学図書館は、社会科学関連の学術書や雑誌をあつかう図書館と、貴重書やアーカイブズ等を所管する資料室という2つの部門からなっていますが、これらの淵源は経済統計研究室(1900-)と商業資料文庫(1913-)に遡ります。創設以来、様々な変転はありましたが、理論研究の成果と実証データの蓄積という基本的機能は途絶えることなく現在も継続しています。この1世紀を超える営みは、一大学における情報基盤形成の足跡と言うにとどまらず、近代日本における知的営為を根本から下支えしてきたものと位置づけることができるでしょう。

 本デジタル展示は、東京大学経済学図書館という一組織の歩みを振り返るものですが、図書や資料の生命が、一人の人間のそれとは異なるスパンを有しうることを思い出す、ひとつのきっかけになればと企画したものです。